最終話、宮園かおりの思いが・・・

ツイッターでもつぶやいたが、「四月は君の嘘」の連載が最終回を迎えた。



ストーリーは、中学生のピアニストとヴァイオリニストが互いの才能に共鳴し合い成長する姿を描いた作品。原作は、『月刊少年マガジン』に連載されていた。単行本11巻をもって完結する。



母の死がきっかけで自分の弾く音が聞えなくなったピアニスト「有馬公生」が、破天荒なバオイリニスト「宮園かをり」が出会うことで、自身の音楽を取り戻していくという話しである。連載は３年ほどだったが、作中の時間はわずか１年ほど。人生のうち、ほんの僅かな時間に過ぎないのだが、輝くような大切なものがギッシリと描かれている。




いってしまえば「恋愛マンガの王道」だが、
息づくキャラの存在感がハンパでない。

話しは、「宮園かをり」に振り回されるように進んでいくのだが、彼女はただ振り回しているのではない。すべてが、収まるところに収まっていくのだ。彼女自身を含めて・・・

「四月」と「嘘」の意味が、ずっとわからなかった。

有馬とであったのは四月だが、嘘とはどういうことなのだろう。
病気を隠していたいたことが、「嘘」の意味だったのだろうか？？？


その全ては、最終話にあった。
「有馬公生」が出会った「宮園かをり」と、「宮園かをり」が知った、天才「有馬公生」の違い。彼女がついた嘘のナゾ。その理由。

結局、彼女は亡くなってしまうのだが、「有馬公生」を復活させるという偉業を残す。



連載マンガというのは、普通、人気が出た作品は連載を引きのばされ、人気が無くなれば打ち切りとなるケースが多い。どちらにしても、元来の味をなくしてしまうのだ。大きな信念がないと、出版社の意向に流されてしまう。本作のように、最終話から展開を作るブレないマンガは貴重。

こんなエピソードがある。
「ハリーポッター」の作者が最初に書いたのはラストシーンだという。それを金庫に仕舞って、自分でも変更できないようにしたそうだ。それほど、ストーリーというのはブレてしまうものらしい。

「四月は君の嘘」のラストには、まさに「変更厳禁」のニオイがある。
パズルが埋まった感じがあるのだ。


まだ読んでない人は、大人買いで、一気読みしてもらいたい





舞台となっているのは、主に東京都練馬区。
作中にも練馬区内に存在する施設や公園、道路等が多数登場している。


参考：

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